【キネトーク】『どこでもない、ここしかない』リム・カーワイ監督(1/2)ゲスト:柘植伊佐夫

    『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』、『マジック&ロス』、『新世界の夜明け』のリム・カーワイ監督がバルカン半島で新作『どこでもない、ここしかない』を撮影し、東京で上映を行いました。映画チャンネルでは監督へのインタビューと、上映後のトーク(2篇)を収録しました。
    12月8日からの大阪上映直前の情報収集に、また鑑賞後の余韻の共有にとお楽しみいただけるかと思います。

    ※上映スケジュール
    リム・カーワイ監督大阪上映特集 シネ・ヌーヴォ/シネ・ヌーヴォXにて
    シネ・ヌーヴォ
    12/8(土)〜12/14(金) 18:40
    12/15(土)〜12/21(金) 12:50
    http://www.cinenouveau.com/sakuhin/nowhere.html

    12/22(土)〜シネ・ヌーヴォXリム・カーワイ監督特集
    12/22(土)〜12/28(金)15:40
    http://www.cinenouveau.com/sakuhin/limkahwai.html

    本作はリム監督がスロベニアで出会ったゲストハウスのオーナー、フェルディが主人公で、彼を中心に実際の生活者の日常を被写体にしながら、 現地に滞在しながら演出をつけ、ストーリーをその場で組立て、一編のムービーに仕上げるという手法が取られたそうです。

    1回目の今日は前半で撮影に至るまでのロシアの旅についてうかがいます、リム監督のロケーション探しの様子をうかがい、監督の考えていたことに迫ります。後半ではシネマロサで行われた上映から、ゲストに人物デザイナーの柘植伊佐夫さんを迎えたトークの模様をお届けします。

    『どこでもない、ここしかない』
    【2018年/スロベニア・マケドニア・マレーシア・日本/カラー/DCP/90分】
    【監督/編集】リム・カーワイ【撮影】北原岳志【録音】山下彩 【音楽】Lantan 【音楽プロデューサー】渡邊崇
    【出演】フェルディ・ルッビジ,ヌーダン・ルッビジ,ダン, アンニャ・キルミッスイ,アウグストゥス・クルースニック

    公式サイト:https://nowhere2018.themedia.jp/


    リム・カーワイ Lim Kah Wai 

    映画監督。1973年マレーシア生まれ。大阪大学基礎工学部電気工学科卒業。大学卒業後は通信業界で働くが、その後北京電影学院監督コースに入学。卒業後、2010年北京で「アフター・オール・ディーズ・イヤーズ」を自主制作し、長編デビュー。その後、香港で「マジック&ロス」(2010年)、大阪で「新世界の夜明け」(2011年)、「恋するミナミ」(2013年)を監督。2016年に中国全土で一般公開された商業映画「愛在深秋」(「Love in Late Autumn」)(2016年)を監督する。作品は世界各国の映画祭をはじめ、東京や大阪、ニューヨークのアート系をはじめとする劇場で特集上映された他、日本でも各地で劇場公開される。本作「どこでもない、ここしかない / No Where, Now Here」はバルカン半島で撮影を敢行した初の作品であったが、2018年夏に、再度バルカン半島へ渡り、セルビア、クロアチア、モンテネグロで長編映画7作目「Somewhen, Somewhere」を監督するなど、国籍や国境にとらわれない作品制作を続ける。現在は、大阪3部作の3作目「Come and Go」を準備中。

    Filmography フィルモグラフィ:

    2010 After All These Years 「アフター・オール・ディーズ・イヤーズ」
    2010 Magic and Loss「マジック&ロス」
    2011 New World (Shinsekai Story)「新世界の夜明け」
    2013 Fly Me to Minami「恋するミナミ」
    2016 Love in late autumn 「愛在深秋」
    2018 No Where, Now Here「どこでもない、ここしかない」
    2019 Somewhen, Somewhere 「いつか、どこかで」(編集中)

    関連動画

    映画チャンネル第10回リム・カーワイ監督『新世界の夜明け』