コロナ禍に学ぶシネマドリフターの映画術『いつか、どこかで』リム・カーワイ監督(2/2)

シネマスコーレ(名古屋)、元町映画館(神戸)で上映

『いつか、どこかで』の上映を記念して、監督インタビューをお届けします。上映情報は文末にも記載します。

シネマスコーレ(名古屋)
2/20(土)〜26(金)まで
連日11:55〜13:20

元町映画館(神戸)
2/27(土)〜3/5(金)まで
連日16:50〜

日本を拠点に活躍するマレーシア人監督、リム・カーワイがバルカン半島を舞台に映画を撮り続けています。最小限のスタッフと限られた予算、日数で紡ぎ出すその物語は、見る人の心に漫ろ神(そぞろがみ)となって旅への憧憬を掻き立てます。

ゲストハウスに滞在し、出会った人々を取り込んでいくその撮影手法は、まさに先の見えない世界を切り取る作業。そしてこの手法はコロナ禍を生きる私たちに大いにヒントを与えてくれます。すなわち、先の見えない世界で、一つの作品を作っていく、予定の成り立たない(すぐに変更がおきてしまう)世界の中で、成果を出していくという行為です。

『いつか、どこかで』Somewhen,Somewhereをテキストに、シネマドリフター、リム・カーワイ監督の映画術についてインタビューしましたので二回に渡ってお届けします。

1回目は、監督の2018年からの暮らしぶりを振り返ってもらいました。→リンク:(1/2
2回目では主演女優や現地で出会った役者のお話をうかがうほか、2021年1月に東京で劇場公開された際に収録した、主演アデラ・ソーさんと監督のトークの模様もお届けします。

作品情報

マカオ人女性アデラの体験を通じて浮かび上がる、バルカン半島の日常と歴史。
マカオ人女性アデラが見知らぬ土地で、自分の生まれた国とは異なる歴史や文化の中で暮らす人々との、非日常的な出会いやささやかな冒険を通じて未知の世界を知り、新たな自分を発見する…

いつか,どこかで Somewhen,Somewhere
2018年
セルビア/クロアチア/モンテネグロ/マカオ/日本/マレーシア

[出演]
アデラ・ソー Adela SOU(蘇嘉慧)
カタリナ・ニンコフ Katarina NINKOV
ピーター・シリカ Petar CIRICA
ホスニー・チャーニー Hosny CHERNY
マティ・ミロサヴリュヴィッチ Matea MILOSAVLJEVIC

[監督・脚本・編集] リム・カーワイ
[撮影] アレクサンドラ・アンゲロフスキ
[録音・整音] ボリス・スーラン
[音楽] 石川潤

[配給] Cinema Drifters

https://somewhensomewhere.themedia.jp/

上映情報

シネマスコーレ(名古屋)
リム・カーワイ監督『いつか、どこかで』
2/20(土)〜26(金)まで
連日11:55〜13:20
http://www.cinemaskhole.co.jp/cinema/html/home.htm
リム・カーワイ監督による『いつか、どこかで』舞台挨拶
2/20(土)11:55の回にて

元町映画館(神戸)
2/27(土)〜3/5(金)まで
連日16:50〜
https://www.motoei.com/